『ダンガンロンパ霧切2』の感想です (2013.12.3/2013.12.4追記)

以下の文章には、小説『ダンガンロンパ霧切2』(北山猛邦著)をはじめ、
「ダンガンロンパ」シリーズ全般の重大なネタバレを含みます。
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じめに、小説の本筋と関係ない点から。「中学生の天才詐欺師」! ありがとうございます、ありがとうございます。



欺師があの人という前提で話すと――ネットで噂になっていいのかよ! とまずは思った。あの人は「詐欺師」として学園に呼ばれたのか、それとも「御曹司」として呼ばれたのか? という疑問があったけれど、もし本当に噂になるような人物だったのなら、そのまま「詐欺師」として呼ばれたのかもね。



て、本筋。七村彗星がいい味出してる。中盤、影が薄くなったかな……いまいちダブルゼロの凄さが伝わってこないな……と感じていたけれど、それこそが最大のミスディレクションだった。この人は有能だ。



に関しては、探偵ならずとも死神の足音が聞こえまくりで、嫌な予感しかしない。これがダンガンロンパへと至る世界でなければ、そんなことはないんだろうけど……。暴言を吐けば、これまでの事件が関係者ほぼ全滅だっただけに、むしろどうして生きてるの? という気すらしてしまう。彼女の行く末が幸せなものでありますようにと、虚空に向かって願う。



現実的な設定について、私個人の好みの話。探偵図書館のように"強さ"を機械的に数字で表すシステムには、やや抵抗がある。魔法のような特殊能力のある世界観はあまり好きではないけれど、美舟は好き。折りたたまれたハンカチの、あれは……どういうこと?



リックが強引ではないか、という感想を耳にした。しかし、ロープや自動車は仕掛け(と同時にストーリー)の傍流に過ぎない。意図的にしろ結果論にしろ、挑戦状に書かれたもの中で、今回の謎にとって最も重要だったのは、七村の存在と言って間違いないと思う。要するに七村彗星マジメイントリック。



も蓋もないことを言ってしまうと、この話、ロンパも霧切さんも関係なく、何ならオチも変えて、単発の2時間ミステリードラマにしたらおもしろそうだと思う。結と水無瀬あたりは売り出し中の俳優を使って、霧切さんに天才子役、七村にコメディ路線のイケメン俳優を配してやってほしい。観ます。


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